フィアット500X エンジン不調修理
高速道路を走行中にエンジンが不調になり走行不能になったとの事で入庫されました。
エンジンを始動してみると、かなり不安定なアイドリングです。
テスターで故障コードを確認すると2番シリンダーのミスファイヤーが表示されています。
他のシリンダーのイグニッションコイル&スパークプラグと入れ替えテストを行いましたがテスターの表示は変わりません。
次にシリンダーの圧縮力の点検を行うと2番シリンダーだけ圧縮力が上がりません。
不調の原因は2番シリンダーの圧縮不良と判明しましたので、シリンダーヘッドを外しにかかります。
タイミングベルトやマニホールド類やエンジンハーネスなどを慎重に外していきます。
取外したシリンダーヘッドです。
バルブを点検してみると・・・ これが原因でした。
右が正常なエキゾーストバルブです。 左が損傷した物になります。
恐らくポート内の燃えカスなどが付着して踏み固められ、僅かな隙間から燃焼ガスが吹き抜け、バルブフェースが溶解したものと思われます。
エキゾーストバルブ全数交換、ポート内洗浄、バルブすり合わせを行い組み立てていきます。
ブロック側もキレイに洗浄します。
シリンダーヘッドを取り付けていきます。
カムシャフトなどを取り付けます。
ヘッドカバーを取り付けます。
インテークとエキゾースト廻りを組み立て完成です!
走行テストも十分に行い納車させて頂きました。
元気によみがえりました! ありがとうございました!!